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2006年10月のお知らせ・コラム

2006.10.29

おかみさんサミットは3回目に

塩尻は、ハロウィンのお祭りが昨夜あったそうです。そのいでたちの皆様が会場を整えて、第3回おかみさんサミットが開催されました。
今回は、古藤田先生(一橋で教えている)のお誘いで、県外からの参加者が大勢でした。小金井、国立、甲府・・・から。それは
塩尻駅を林の駅にしましょう、という構想があり、そのつながりからの皆様でした。一橋の学生さんは、自転車を軸に、街のあり方を古藤田先生と一緒に研究している皆様。
塩尻の実際の活動報告がありました。これがそれぞれ楽しんでいる様子が伝わり、すばらしい将来性もあるのです。
その3人の報告に、私が日頃感じている三つのキーワードがありました。びっくりしました。
女性の感性を活かす街つくりの1、やれることからやろう。2、その街に恋をしよう。3、食文化を取り込もう。まさにこの順に発表がありました。ハロウィンのお祭りも10年目。街中にラベンダーを植えて、子どもと一緒に街を彩る活動も3年目。農産物を夕市や商店街との共同で販売をする農家の積極的な取り組みも
盛ん。どれも無理のない活動でした。そして、各地の方からは、一緒に協力しながら、創出していきましょう、と提案が。
農家の食材がいかされた「ワインのお赤飯」やぶどうのお菓子。野沢菜の漬け物など、街の散策、ワイン祭りへの移動の前に、すてきなランチをいただきました。
これが女性がやれる最も得意なおもてなしですね。
塩尻の皆様、本当にありがとうございました。

2006.10.22

ひさしぶり日曜日に家にいた

今日は、暮れに急に入った松本井上で開催される第3回目のきりえ展の作品を創る予定にしている。構想を練りはじめて、もう数週間が経つ。刻みはじめると、どんどん進むが、まだ一刀も入らない。12月20日から26日までの開催。早くお知らせのはがきを創らなければ・・・・。
午前中、糸魚川の小林まさみさんご夫妻が、作品額装を取りに見えた。まさみ観音を江戸小紋と合わせて刻み起こしている。背景にいれた木賊模様などは小宮さんに話したいくらい狂いもなく刻まれている。「刻んでいると心が安まります」がまさみさんの口癖なのだ。その時間がどれほど充実しているか。それは、刻む楽しさに浸っていい幸せのひとときに違いない。
生涯学習は、それが一番大事な約束ごとだろうと私は思う。伸びやかに自由に楽しんで欲しい。

2006.10.20

下諏訪の町で

春屋さんに伺うと、何人かのみなさんがお出でになっていて、たちまち、懐かしくお話しが始まった。春の展覧会の時に大きな臼が土蔵にあるので、何か役に立てたい、と聞き、それを応接テーブルにする構想を提案してあった。それが出来上がっていた。
ガラスが乗せられ、そのまん中が丸くくり抜かれていた。そこに植木鉢が入るようになっていた。手を入れて、中に飾るものの配置も、そうなっていれば、ガラスを動かす必要がない。上手くできていた。一安心。箱階段を登ると、ああ、ここはどうしても一度は泊めていただきたい空間だ、と改めて思ってしまった。
実家に帰ってきた心境になったからだ。いつか泊めてください、と言うと、「お布団は、押し入れにいっぱい入ってますから、いつでもどうぞ」、とご当主の快諾。うれしい。
夕方から、文化ホールで、小中学校のPTAのみなさん主催の育児講演会。私は「育児は惜しみない愛の綾織」の題でお話しさせてもらった。縦糸が地域社会や学校。横糸が家庭や親戚。それが綾織になるためには、斜めに友だちの糸が織られるのではないか、と私は思う。惜しみない愛情で、子どもを見つめ抱き締めてあげてほしい。日本人はスキンシップを照れてやれない民族なのだが、これが悲しい。抱き締めて、良い所を誉めてやって、あなたをこんなに愛しているんだよ、と言ってやることが大事。思いきり愛された子どもは、愛することの大切さを知る。そんな基本的なことができなくなった日本って、じゃあ何が一番大事なことなんだろう?
「お金は大事だよ」というコマーシャルを聞きながら、いつもわたしは、『もっと大事なものが、あるからね』とテレビに向かって追加して叫んでいる。
共有したかったことを、話させていただいた。ありがとうございました。

2006.10.17

音楽祭がありました。

東北中学校の講堂舞台は幕が引かれていました。校長先生と一緒に、全校生や父兄の方、近隣からのお客さまの待つ会場に入りました。教頭先生の開会宣言で、その幕が上がりました。
今年も背景を11組12組の皆さんと創り、その「わすれな草」の絵は、見事に展示されていました。
昨日、完成したきりえに大小の正方形に切った色紙で、点描式の色付けを計画。果たして15メートルの展示がうまくできるのか、でした。やりはじめは、みんな不安顔。でも必ず上手く行くと、私は信じて、全体に点描がちりばめられました。
どう? うわア、いい、いい。
じゃあ、ノリつけしよう!
みんなで順序だって、その作業は、早かった!見事だった!
背景の「わすれな草」の前で歌う出演者を引き立てる、3年目にして会心の作になっていました。
制作組は、代表グループがハンドベルの演奏と朗読で、この背景画について紹介。その後私も一言お礼を。校長先生のご挨拶があり音楽会がはじまりました。
モルダウ、流浪の民、などの伝統曲あり、中学生らしくスピッツの曲あり。私はそうした多くの曲が有ることにまず「ありがとう」。絵を仕上げてくれた皆の努力にも「ありがとう」。最後に100回も練習をしてハーモニーを創り上げたクラスの努力にも「ありがとう」を述べました。わすれな草の前で聴いた今年の音楽祭はまた大事な思い出に加わりました。ありがとう!!

2006.10.15

火のアートフェスティバル

東御市の芸術むら公園は、お天気にも恵まれ、大変な人出になりました。梅野記念絵画館で開催中の展覧会企画で、きりえ体験教室を芝生の中で開催してみました。昨日は風が強かったのですが、今日は最適な日和。通路に張られたテントでしたから、にぎやかに楽しく体験をしてもらえました。小学1年生が取り組みました。カッターは前にしか切れません。そのことを理解するまでに少し時間が必要でしたが、判ると、後は左手が補い、身体が右手の動きを助けて、集中すること30分。ドングリをもったリスの絵が完成しました。
鉛筆も削らなくなった今、カッターで渋紙を刻んで絵を創る体験は、小さな自信になったことでしょう。縄跳びが飛べるようになると、次は二重回しができるようになる。そのように、自分が努力で乗り越えていく体験は、いつでもチャンスがあったら参加してほしいもの。それには、じっと見守って待っていてくれるお父さん、お母さんがいないとダメなんですね。今日はそうした我慢ができる多くのご両親に出会えて、ほっとしました。お疲れさまでした。

2006.10.06

展覧会がはじまりました。

浜松市秋野不矩美術館ではじまった作品群が、元北御牧の芸術むら公園、梅野記念絵画館に帰ってきました。「手で触っていいよ」という発表です。
今回は、水上勉先生が勘六山に自生する竹から紙を創りました。
小山久美子さんがその任にあたり、円盤投げで鍛えたという心と腕で、世界にも例のない表情豊かな紙が出来ています。サライ誌上で発表された水上先生の絵に魅せられた方は、どんなにか多いはず。その小山久美子さんとのコラボレーションで「あかり」ができました。秋の夜長を一緒に過ごしたくなるしんみりした作品に仕上がり、私たちも満足。梅野隆館長にも、気に入っていただきました。
ご存知と思いますが、梅野館長は、日本人には稀なる「美の発見者」であります。誰からの制約も、権威からの制約も受け付けない、生まれながらの能力者と言ってもいいでしょう。
その凄い審美眼が発見した「非運 早世のアーティストたち」の作品展がメイン会場には展示されています。
私のコーナーはふれあい館です。今回は入場料がかかります。このホームページをご覧になられました方は、受付けに申し出てください。200円のご優待をさせていただきます。
芸術むら公園の近くには、温泉明神館もあり、おいしいお豆腐やソーセージがいただけます。秋の味覚、特産物の買えるセンターもあります。ぜひ14日、15日は「火のアートフェスチバル」です。きりえ体験もできますから、ぜひおでかけください。

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