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2008年06月のお知らせ・コラム

2008.06.29

山田窯の窯出し

どしゃ降りの雨の中で、窯出しが行われました。いのちと平和の森では、個人のモニュメントをこの山田窯で造っています。焔柱と命名した造形です。それぞれが選んだ言葉を自分の字で表し、それを粘土の柱に、私が彫り込みました。
造形して1日くらい置いてから彫り込んだモノは、落ち着いた仕上がりでした。ところが、さくら国際高校で、生徒の授業に造ってもらい、その場で彫り込んだモノもありました。それはまだ粘土が柔らかかったので、土の彫りがざくざくしていました。正直ですね、仕上がりもそのままざくざく。その日しか時間が無くて、やむを得ずそうなりましたが、反省しています。でも今回は、大きめのそれが入ったので、5晩6日薪が焚かれたのです。いつもの倍の薪がくべられたと言います。
仕上がりは、どれも火が表す美しさで完成していました。炎の会の皆さんがどれだけ気を配ってくださったのか、それが仕上がりに反映していました。ほんとうにありがとうございました。また森へ設置の日程を決めます。

2008.06.28

飯山で作品展

急に、飯山市仏壇通りの品蔵雪明かりで展覧会を開催することに決まりました。
会期は、7月4、5、6日。総ての予定をキャンセルし、会場に詰めます。6日はお母さんコーラスのコンクールに、中山晋平「ゴンドラの唄」を歌う予定で、随分練習を続けてきました。矢絣の着物に袴で参加するために、扇も仕上げて、張り切ってきていましたが、飯山ではじめての作品展がようやく、実現するので、その会場に詰めることにします。
娘ノアが、飯山に嫁ぎ、ご縁が一気に深まりました。季節ごとに、黄緑がまぶしいフキノトウ、柔らかくて風味の濃い菜花、そしてまさに旬の根曲がりタケノコなど、雪国の大地の恵みを、いつもいただいて、途切れることがありません。
般若心経を観ていただきます。また仏教から学ぶ言葉を刻めたら刻んで持参したいと考えています。どうぞ、おでかけくださいますように。
3日とも、会場に詰めるようにします。

2008.06.16

新千曲川讃歌

昨日、新曲の披露がありました。作曲の三枝成彰先生をお迎えしてのコンサートということで、練習不足が皆の心配でした。
今回は1、「信濃川の宇宙(そら)」と2、「月夜の水音」と3、「千曲川、そして信濃川」の三曲。それぞれ、三枝先生の抒情性に富んだ、歌って心に響く曲になりました。今度は簡単に口ずさめるような易しい曲に、としつこく念を押しての依頼でした。
私も同様でしたから、作詩というよりも、言葉を選び、今回は作詞になりました。特に第2曲目の曲は、今の季節の田んぼ、かえるの声です。夜の田んぼで耳をしませていたら、クワッココ、クワッココと聞こえ、それが基本です。三枝先生も、思い切った作曲で、これはちょっと他に無い。歌えるか心配。でもいつかアルトのパートが歌えるようになりますように。
三枝先生は喜んでくださって、夕べは帰京せず、長野に泊まって、祝杯を傾けました。ぜひ、歌ってみて下さい。

2008.06.03

奈良井宿はツバメが似合う街

奈良井展がにぎやかにはじまっています。奈良井は雨が似合い、雨の姿が古民家の格子を斜めに切って表れます。5月31日は、重伝建と呼ばれる奈良井が文化庁から認定をうけた30周年記念式典でした。雨がしっかりと降り込めて、寒さを感ずる陽気でした。徳利屋さんのいろりに炭がおきていて、そのうれしかったこと。
この季節には、朴葉餅が各家庭で作られ、もてなされるごちそうの代表が「ウド汁」でした。山ウドを水にさらしただけで、サバの水煮缶を出汁にみそ味で仕上げたもの。寒い雨の日には、とりわけこれが美味しい。松坂屋さんのウド汁は、大きめの漆器椀でタケノコやジャガイモも入った豚汁風をいただいた。徳利屋さんのウド汁は、サバの水煮がウドを引き立てていて、シンプルながら、奈良井の初夏をすっきりいただくさわやかさでした。ごちそうさまでした。
1日の夜は、久しぶりに伊勢屋さんで泊めていただきました。30年前から、かいがいしく働く奥さんは少しも変わっていません。裏の庭には変わらずオダマキが咲いていて、おばあちゃんだけがいませんでした。後継者の息子さんが毎日ブログをアップし、外国からの問い合わせにも返信していると言いますから、伊勢屋は国際化まっただ中でありました。頼もしいかぎり。
6日から8日までは、漆器まつり、8日にはお茶壺道中が繰り出されます。展覧会は8日までです。

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