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2010.02.15

矢島の凍み豆腐

雪が欲しいバンクーバーが雪不足で、ワシントンに大雪が降るなどの異常気象なのだから、佐久市の矢島で厳寒を活用して作られる凍み豆腐作りには、並々ならないご苦労がある。今夜から明日の朝は、凍み渡るだろうかを見抜いて作業に入るのだそうだ。ワタシがこどものころに、父が先頭に立って凍み豆腐作りをした思い出がある。眠くて、それが夢だったのか現実だったのかおぼろげだ。弟の記憶は鮮明で、真剣さが違ったんだなあ、と驚いた。矢島地域の人は、それを延々と家業としているのだから、格別の働き者だ。寒気の中、湯気の上がる風景に、昔から今もずっとあこがれを持っている。今年もそのありがたい凍み豆腐が届いた。干す前の、凍みたままの状態で届く時代。この便利さを受け取れる代償に、地球に何か余計な負荷を課してしまっているのだろうか。
言葉にはならないが、こちらのいうことを理解しはじめた1歳3ヶ月を過ぎた孫の成長をみながら、地球を元通りの正常球にしなくては、と改めて思ってしまう。天然がもたらしてくれる恵み。この2月には、そろそろ土佐からは黄色い球の文旦が届く月でもある。

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