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2011年04月のお知らせ・コラム

2011.04.24

伊那展も終了。

今日は晴れた良い日曜日。お天気は自由にならないことを改めて残念に思った昨夜。上田市で震災支援のために、さくらの咲く公園で、コンサートやロウソクにメッセージを書いて点灯するイベントがあった。なのに何とも残念な雨。多くのボランティアの皆さんが、ロウソクの灯びを消えないように、ひとつひとつ気配りをしたにもかかわらず、土砂降りの雨は、容赦なく、その灯びを消した。晴れていて欲しかった・・・・・。
さくら国際高校の職員として、本来あの震災でがれきに埋まった地にも咲いたに違いない野の花の版画を拠出し義援金に換えてお預かりするため、コンサート会場でチャリティーのお手伝いに立った。仙台出身でご自宅も半壊したというS先生とさくら育英会のY理事が一緒に立ってくれた。そしてお寄せいただいた浄財は上田市に全てを託すことができた。
伊那展では、そのチャリティーのための販売コーナーを設けて、皆さんからの支援を受けさせていただいた。それは栄村へ東北へと伊那市に一任した。
このようにわずかながら、自分の立場で行動をしてみると、あの惨状を超えて日本が立ち上がっていく現場意識が自分にも湧いてくるように思えてくる。分相応の域を出るほどの事は、全く出来ない。これからもやれる限りを尽くしたい。仮設住宅から引っ越しをする家は、これまでの何処にも無いレベルの家並や田園が出現するように国を挙げ、世界中からの支援もお願いしたい。ご支援に心から感謝!

2011.04.11

帰国してひと月

3月の11日、帰国してからひと月。夢であったならば、覚めて欲しいあの大震災からひと月が経過したことになる。あの日、成田でもう少し時間が掛かっていたら、どうなっていただろう。私は声が出なかったので、家まで辿り着かせてもらったことに感謝した。このひと月は、ああ、本当に長かった。
やる事に決心した伊那展の展示に明日は行く。新作は、フランスから帰国したはじめての作品。特にフランスで、華やかな絵画に出会った訳ではない。しかし、モネのスイレンの展示館に行った日に、そこには小学生が授業に訪れていた。ヒカリがどこから来ていると思いますか、という問いがあって、私も一緒に考えて、その絵を観ていた。ヒカリは、私の意識から出ていた。太陽は自分の中にあった。
パリの街は落ち着いていて揺るぎない伝統が何処までも続いていた。私が最初にパリを旅した25歳の時と、何もかもが同じと思えた。地下鉄から地表に出るとそこが凱旋門。この威厳。そしてライトアップの美しさ。全く40年経った変化を感じさせない。寒さが結構きつくて、冬のままのパリだったが、モンパルナス駅に、バイヨンヌから帰ってくるスタッフを迎えに出て、時間待ちで登ったモンパルナスタワーから眺めたエッフェル塔は、何よりも華やかだった。
◎展覧会が4月14日から19日まで伊那市のはら美術さんで開催。


 

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