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2014.05.04

黒部夜話

昨年6月、創作50周年記念展は大町からスタート。同時期に巨大な黒部ダムも50周年の多くの事業が重なっていました。親しみを感じていた冬に、「驟雨は夏の匂い」という武井秀夫先生のエッセイを読んだのです。黒部ダム工事の最終盤に、現場に有った間組扇沢診療所で医師として勤務した100日間のエッセイ。厳寒の工事現場は油断の出来ない危険と背中合わせの毎日ながら、愛犬ピスとのひだまりのような場面が淡々と描かれていたのです。
塩原書店の社長に、その本を大町で売って貰おうという思いつきが、結果「黒部夜話」の一冊に実り、大町牛越市長が発起人代表として出版記念会の開催にまで発展。4月27日のくろよんロイヤルホテルのパーティでは、桂聰子さん他がフルートとピアノデュオで美しい演奏。その伴奏で著者はロシア民謡「ともしび」を熱唱。著者の演劇仲間としてご出席の映画コラムニストの合木こずえさんは、その歌声にブラボー」の美声を響かせてくれました。会場の124名にとって忘れられない一声になりました。
雪の壁を割って開通した黒部・立山アルペンルートの売店や県内書店には、この「黒部夜話」が積まれています。税込み1350円。装丁、さし絵を私が担当です。

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